株のさや取り
最近、クロスリテイリング社から、
「池田式・サヤ取り投資マスター塾」
として販売されている方法が、株取引を使ったさや取りです。
値動きに相関関係のある株式2銘柄を抽出して、
両者の値段が開いたところで、高い方の銘柄を売り、安い方の銘柄を買います。
両者の値段の差が小さくなったところで、反対売買をして決済します。
個別銘柄の値動きの予想をする必要はなく、
2つの銘柄のかい離だけで取引をします。
動きに相関関係のある銘柄を、コンピュータで探し出して、
その銘柄間のかい離のクセを見ながら、
取引のタイミングを計ります。
さや取りの利点
さや取りの利点は、相場環境の影響を受けにくいところです。
一方の銘柄を買い、もう一方の銘柄を売っているので、
相場が急落しても、相殺作用が働いて、下落の影響が少なくなります。
さや取りの欠点
ただし、個別銘柄に、何らかのトラブルがあると、股裂きになります
すこし前なら、東京電力、今なら東芝です。
このような銘柄を選んで、ペアを組んでいると、大変なことになります。
さやの開きが一定の範囲に収まるという前提で、ポジションを建てるので、
想定より、さやが開いてくると、何かあったんではないかと、疑心暗鬼になりがちです。
仕手が好みそうな銘柄を避けて、大型株を選ぶのが一番とされていましたが、
東芝のような事があると、そうも言っていられません。
両建てだから安心という考えはすてて、リスクを認識して、取り組んだほうが良いでしょう。
とは言うものの、当てものごっこをするよりは、ずっとましな方法だと思います。