個人投資家の 99%(多分)は
ファンダメンタル分析やテクニカル分析を使って
マーケットが上がるか下がるか、予想してトレードをしています。
その結果、ほとんどの人がトレードで負けています。
それでも、たくさんのテクニカル指標を駆使して
聖杯を求め続けています。
テクニカル分析では、勝てないのが現実です。
だからこそ、テクニカル分析をしないで勝てるトレード方法
しかも自動売買でできる方法があると知り、長野へ行ってきました。
ちょうど今、期間限定で、案内ビデオが公開されていたので
説明の代わりに、リンクを張ります。
追伸
私が長野で見てきた「テクニカル分析をしないで勝てるトレード方法」は
ⅰ ArbiMaster D3
ⅱ MarketAnalyzer D20
の2種類あります。
その一つのMarketAnaklzer D20が期間限定で販売されています。
裁定取引
裁定取引は、本来同じ値段であるはずの二つのものの値段が、
何らかの理由で異なっているときに、
高い方を売り、安い方を買う取引です。
例えば、日経225先物と日経225オプションは、
ともに日経平均株価を原資産としていて、
最終的にSQ値は、同じ値になります。
したがって、SQ日まで待てば利益を現実にできるし
SQ日前に、価格差が無くなったところで反対売買して
利益を確保することもできます。
先物は、短期金利と配当利回り、
決済までの期間で決まる理論価格があります。
でも、実際の価格は、需給関係によって変動します。
理論価格より安くなったり、高くなったりします。
日経225先物と日経225オプションで裁定取引
日経225先物と日経225オプションは、
ともに日経平均株価を原資産としているので
裁定取引をすることができます。
225オプションで、225先物を合成し
それと225先物との間で裁定取引をします。
- 売りの合成先物は、プット買いとコール売り
- 買いの合成先物は、プット売りとコール買い
図1は、225先物とオプション価格を岡三RSSで
リアルタイム受信し、Excel でデータ処理しました。
合成した先物と日経225ミニの価格差を、表の右側に表示しています。
図1 2016年12月26日10時53分の日経225先物と合成日経225先物の価格差
左上隅が日経225ミニの売り(Ask)と買い(Bid)の気配値
表の左側は、1月物のオプション価格
表の右側は、オプション使った合成先物で
その下の、-15、-10 という数値は
裁定取引をした場合の損益です。
例えば、行使価格19625のオプションで、
「合成買いと先物売り」をした場合は
-10円、つまり1万円の損失を表します。
もし、この欄が+10円になれば、
その時に、合成買い(Put売りCall買い)と
先物を売りを、同時に行います。
手でやっていては、間に合わないので、
PCで監視して、自動発注します。
この条件で約定できれば、SQまでに価格がどうなろうと
この時点で10円の利益は確定します。
通常は、マイナスの価格を付けることが多いですが、
引けの前になると、プラスになることがあるようです。
短波放送しか株価情報に接する機会がなかった時代が長続きました。
その頃の新聞の株価欄を見ると、東京、大阪の両市場に
上場している銘柄の4本値がバラバラということが
普通にありました。
一般の人には、裁定取引をする機会がなかったこともありますが
手数料が高くて、少々価格差があっても、割りあわないという事が
価格差が当たり前だった理由でしょう。
株のさや取り
最近、クロスリテイリング社から、
「池田式・サヤ取り投資マスター塾」
として販売されている方法が、株取引を使ったさや取りです。
値動きに相関関係のある株式2銘柄を抽出して、
両者の値段が開いたところで、高い方の銘柄を売り、安い方の銘柄を買います。
両者の値段の差が小さくなったところで、反対売買をして決済します。
個別銘柄の値動きの予想をする必要はなく、
2つの銘柄のかい離だけで取引をします。
動きに相関関係のある銘柄を、コンピュータで探し出して、
その銘柄間のかい離のクセを見ながら、
取引のタイミングを計ります。
さや取りの利点
さや取りの利点は、相場環境の影響を受けにくいところです。
一方の銘柄を買い、もう一方の銘柄を売っているので、
相場が急落しても、相殺作用が働いて、下落の影響が少なくなります。
さや取りの欠点
ただし、個別銘柄に、何らかのトラブルがあると、股裂きになります
すこし前なら、東京電力、今なら東芝です。
このような銘柄を選んで、ペアを組んでいると、大変なことになります。
さやの開きが一定の範囲に収まるという前提で、ポジションを建てるので、
想定より、さやが開いてくると、何かあったんではないかと、疑心暗鬼になりがちです。
仕手が好みそうな銘柄を避けて、大型株を選ぶのが一番とされていましたが、
東芝のような事があると、そうも言っていられません。
両建てだから安心という考えはすてて、リスクを認識して、取り組んだほうが良いでしょう。
とは言うものの、当てものごっこをするよりは、ずっとましな方法だと思います。